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(難波流楽・JH4ADK)
 2011年9月3日、岡山に上陸した 台風12号 は、私の葡萄薗予定地の畦畔に土砂崩れをもたらしました。 (写真はこちら) 私は今年、地区の連絡員を仰せつかっているので、翌4日には地区の被害状況も一緒にまとめて区長さんに報告しました。その後、町から連絡があり、復旧に際して国の補助を申請するかどうかについて問合せがありました。
  • 1)被害規模から復旧工事の費用は、布団籠工法によれば約250万円から300万円かかると推測される。
  • 2)国の補助金をもらう場合の自己負担率は3割から4割である。
  • 3)国の補助金を申請する期限は9月14日である。
  • 4)国の補助金で復旧する場合、町が入札して工事を発注する。
  • 5)入札の時期は来年1月頃になる見込みであり、工事完了は4月か5月になるだろう。
  • 6)自己負担率が確定するのは年度末である。
 以上の話を聞いた時点で、国の補助金は申請しない旨を町の担当者に伝えました。 理由は次の通りです。
  • 1)120万円も出すなら他の農地を取得することも可能である。
  • 2)工法が上等過ぎるために工費が高額になっていると感じられる。
  • 3)工事着手が遅く完工時期が遅すぎるため、葡萄の植え付けに支障がある。
  • 4)国の予算枠は限定的なものであり、今年度のように東北大震災や大規模な台風、火山の噴火などの災害が重なった場合、配分される補助金はかなり少なめになると考えられる。
 後日(9月20日)国は台風12号の被害を激甚災害に指定しました。これによって自己負担率は1割になったという噂を聞いたので、真偽の程を町に問い合わせたところ、1割程度は緩和されて2割から3割の自己負担率になると推定されるが、正確なことは年度末になるまで不明とのことでした。私がこの問合せをしたのは10月4日で、既に国の補助金の申請は打ち切ったと告げられました。

 結局、崩壊した畦畔の復旧は地元の土木工事屋さんにお願いすることにしました。なるべく費用を安くしたいとの希望を伝えたところ、杭を30本程用意してもらえれば、○○万円程度の予算で施工してあげるといわれました。
 左図は、見積書に添付されていた工法を示す図面です。
 杭は直径20cm程度で長さは3メートル程のものが必要とのことでした。葡萄薗予定地付近の山林を伐採すれば何とかなりそうです。
 町の補助金(最大10万円)を10月12日に申請しました。この補助金も、町内での被災箇所が多いため、復旧費用が10万円をかなり上回っていても10万円もらえるかどうかは微妙で、こちらも年度末になるまで配分は不明らしいのです。
 太い杭を30本も用意するのは、私にとって未経験の一寸した大仕事です。(アドベンチャーやなぁ!好奇心の虫が俄かに騒ぎ出し、ファイトが沸いてきます。それに隠居の身なので時間はたっぷりあります。)しかも、杭が用意できて初めて土砂の盛土が可能なので、私が事を成さねば仕事が進みません。「国の補助金を申請しておけば良かった」と今更悔いても始まりません。
 手始めに家の近くにある黒松2本を伐採してみました。チェーンソーを使ったことはあるのですが、直径が30cmもあるような立ち木を伐採するのは初めてです。言わば、初心者なのでインターネットで、立ち木の伐採方法について学習しました。 このページ は大変参考になりました。受け口は直径の1/3〜1/4、追い口は受け口の約2/3の高さのところで切る。今までは、こんなことも知らずに適当に切っていました。斜面のどちらに倒すのが安全なのかも、このページでしっかり勉強できました。

 学習の後は実習あるのみです。用心のために木をワイヤーとチルホールで引っ張りました。ヤッター!思ったとおりの方向に倒すことができました。玉切りして、先を尖らせれば杭の完成です。

つづく

10月11日
試しに黒松2本を伐採

チルホールで引っ張っている
受け口

狙い通りに倒せました
断面の直径は30c強

10月12日
先端を尖らせて杭の完成